韓国のエネルギー事情/ 韓国の発電事情 (一般市民への生活影響は?)

韓国の発電事情 大気汚染 石炭 スモッグ PM2.5

今日のソウルは昼は20℃まで上がるなんとも暖かい日だ。

そして天気は晴天・・・

・・・

・・・

といいたいところだが、ここ韓国はそうもいかない。

 

以前の記事でも触れましたが、 韓国は空気環境が悪すぎて常時曇っている状態です。

いや、正確には曇っているというか、霞みかかっているという状況です。

今日みたいな雨も降っていない天気の日でも空気が汚れており、おてんとうさまを見上げることができません。。。

中国からの大気汚染物質が流れてきているのも事実ですが、韓国内からも原因物質が出てしまっている今、韓国政府としても対策を取ろうとしています。


韓国の発電事情

さて、ではどのように対策をとるのでしょうか。

韓国は日本同様資源がない国なので、安価な燃料、大きな出力を持つ原子力発電に今までは依存しておりましたが(2016年で全体の発電設備容量の20%超)、原子力発電所の危険性が東日本大震災で大っぴらになった今となっては、今まで通りに原子力に頼っていては国民が黙ってはいない。

そして原子力発電と肩を並べていた石炭火力発電(2016年で全体の発電設備容量の30%超)については、これこそが大気汚染の原因物質を排気することとなっているため、一部の開発が確定済みの石炭火力発電所を除いては、これ以上の石炭火力発電所は建設しない! という方針を現在の文在寅大統領政権は打ち出しています。

とはいえ、韓国の大統領は任期5年なので、これが変わるとまた方針転換するでしょう という大方の国民の冷ややかな意見を私の身の回りでは聞いております。

さて、ではメインの原子力、石炭火力を失った韓国は何に依存するのかというと期待されるのは再生可能エネルギーです。


再生可能エネルギー の目指すところ

じゃあその再生可能エネルギーとやらで韓国はどこまでのものを目指すのか?

それが2017年12月に発表された再生可能エネルギー3020履行計画で発表されており、具体的には2030年までに全体発電設備容量の20%を再生可能エネルギーとすることを目指す というものです(現状たった7%)。

これはすごいことですよ!

数字だけみるとぱっとわからないかもしれませんが、再生可能エネルギーにおける発電設備容量を48.7GW相当追加で建設する というものになるので、とんでもないことです!

おいおいおいおい、まだまだその数字じゃあわらかないよ?ってなりますよね。

48.7GWっていうのはざっくりいうと原子力発電所48基分程度の発電設備量です。それを今からたった12年後の2030年までに目指すというのだからびっくりです。

いや、もはやびっくりを通り越して「本当にできるの?」というのが正直な感想です。

今後の韓国の再生可能エネルギー事情、発電事情、エネルギー事情にはぜひとも注目ください!


身近な影響度

さて、ここまでは政治的な話で、我々庶民にそこまで影響しない話なのですが、我々庶民の最大関心である電気料金はどうなるのでしょうね?

明確にはいくらとは言えないのですが、現在ののわたしのソウルの住居で平均的に 1kWhあたり13円 しています。日本の場合も簡単に単位当たりの価格は言えないですが、 ざっくりと1kWhあたり25円 くらいでしょうか。なので韓国は日本と比べると電気料金が安いことがわかると思います。

 

そしてこれが再生可能エネルギーメインでどうなるかというと、、、、、答えは

 

おそらく高くなる

 

というものです。

いや、すみません、答えが抽象的なうえに、みんな高くなることは想像つきますよね。

日本でも原子力を減らしていく過程で電気料金の値上がりがあったかと思いますが、同じことが起きます。

 

とはいえ、韓国の空気が少しでもきれいになってほしいので私としてはぜひとも若干値上がりしてでもきれいな空気を取り戻してほしいものです。

頑張れ、韓国の電機事情!エネルギー事情!選挙権を持たない私ですが、陰ながら応援します。

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