さあて、この季節がやってきました。
かの有名なPM2.5です。
日本では九州方面では話題になりますが、関東方面ではニュースとしては
承知しているもののその実態がどんなものかはなかなか想像がつかないのでは
ないでしょうか。
わたしのアパートの部屋も高い場所に位置しているので本来であれば
遠くまで見渡せるいい部屋ではあるのですが、最近はそうもいきません。
50メートル先の車が霞んでよく見えないというのが実態です。
韓国は花粉症がなくていいなぁ だなんてのんきに3-4年前までは思って
いましたが、最近はそうもいきません。今年は特に過去最大級のPM2.5!
花粉症にならなくても、ここ韓国でもマスクが手放せない日々が続きそうです。
元々このPM2.5、中国からの飛来物が黄砂とともに飛んできている というのが
韓国側の主張だったのですが、実際のところそれだけではない様子。
以前は中国側による原因が50%以上と言われていましたが、今では実際には30%程度が
中国由来のものではないかと言われています。
では韓国側では何が影響しているのか?
韓国ではその西海岸側に多くの石炭火力発電所を抱えており、そこからの排気が
影響していると言われております。
また、韓国における大気汚染はなにも最近になって言われたわけではなく、
昔からある話です。
その証拠に韓国のアパートは基本的にベランダというものがありません。
いや、実際にはあるのですが、日本人が想像するようなベランダがない
というのが正確なところです。
韓国のアパートでは基本的には部屋があり、その外に窓を介してベランダがあり、
更にそこに窓を隔てて外になる というものです。
なので、洗濯物などが外の汚染された大気と接触しないように二重窓に
なっています。
このアパート構造が最近のアパートだけではなく、2000年以前古いアパートにも
適用されていることから韓国の大気汚染との闘いの様子がうかがえるかと思います。
また、最近では大気汚染対策の更なる施策として空気汚染が悪いときは 車のナンバーが
奇数の車(もしくは偶数の車)は運転をなるべく控え、公共の交通機関(バスや電車)を
推奨するという動きがあります。しかもその推奨通りに行動した人はその日は公共機関の
利用が無料になるというもの。(今年の大気汚染度が更新されている事実からも今のところは
あまり効果は出ていない様子ではあるが。。。)
韓国に住んでいる方、あるいは旅行で来る方もぜひとも下記のURLは参照していただきたいと
思います。
http://aqicn.org/city/seoul/jp/
(世界大気汚染指数チームHPから引用)
上記HPは韓国だけではなく全世界の大気汚染状況をモニターしており、数値が赤くなっている
場合は要注意! ということになります。
わたしも嫁も、子供を外で遊ばす際にはこの数値を気にしており、韓国人も最近は空気汚染を
気にしてか、最近は暖かいにも関わらず子供たちをあまり公園では見かけなくなったと
感じています。
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ピンバック: 韓国のエネルギー事情/発電事情 (一般市民への生活影響は?) | Life in Korea 〜ソウルのリアル〜
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