駐在宣告

2016年の暮れ、会社の上司から突然個室へと呼び出された。

嫌な予感はしていた。口下手の上司がボーナスや業務評価面談以外で上司がわざわざ個室へ呼び出すときは大体こちらの覚悟を試すような話とわたしの勘が伝えていた。

 

そして

上司「韓国へ駐在に出て欲しい」

わたし「なんですと!!!!」

 

いろいろなことが脳裏をよぎった。こんな時って案外に

どうでもいいことまで考えがめぐってと頭の回転は早まるものらしい。

 

まだ1歳にも満たない子供のこと、

肺の病気を患っている妻のこと(韓国は空気が汚い)、

どんな仕事をするのか、

給料体系はどうなるのか、

誰の部下、あるいは誰の上司として仕事をするのか、

持っている車をどうするのか、

現在加入中の保険をどうするのか、

いつ移動するのか、

今住んでいる賃貸をどうするのか、

子供の教育、

いつ引っ越すのか、

今後の自分のキャリア、

日韓関係、

今日の夜ご飯、、、、

 

などなど、挙げ始めたらきりがない。

正直にいうとこの駐在の話、いやではなかった。自分のことだけを考えると

キャリアアップに繋がると思った。

しかし家族のことを考えると必ずしもプラスの話ではないことから一度考えたかった。

わたし「断る選択肢はありますか?」

こんないい話ならばすぐにでも飛びついてくると上司は思ったのだろう。

お口をいつも以上にすぼめて驚いていた笑

上司「わかっているとは思うけども、わざわざ貴方が駐在メンバーとして

選ばれたその背景を考えて欲しい。期待をしているし、誰でもいいという

ものではない」

 

おお、なるほど。この玉虫色の回答。。。。会社的には明確な「NO!!」は

言えないが、実質「NOはなしよ?」のメッセージだ。。。

 

そうして、単身赴任とするのか、家族で駐在するのか と様々な葛藤を経て

家族で行くことを決心した我々一家!

とはいえ、会社の様々な圧力(というか手際の悪さ?)もあって

2月からは私が単独で韓国へ行って、妻と子供が渡韓できたのは6月になってからの

ことだった(4か月もギャップ!!)

 

期限を聞くと誰も明確な回答をくれず、また「駐在をします!」と宣言してからの

会社側の対応を意外と冷たいもので「あとは自分で準備よろしくね★」という

ものであった。

駐在と聞くとどうしても華やかな、みんなから温かく送り出されるような扱いを

期待していたわたしだけどもどうやら期待しずぎだったみたいだ。。。

目の上のたんこぶを追い出すような形で韓国へ行ったことを今でも新鮮に覚えている。

こんな具合で始まったわたしの駐在生活。

駐在に行く人に向けてその準備について次回から記載します!

 

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